世界一使いやすい「フィラメント乾燥ボックス兼ホルダー」(無料データ配布/STL)
自分用に設計した3Dプリンタ用フィラメントの乾燥ボックス兼ホルダーです。ボックスに入れたまま3Dプリンターにセットできます。
非常に使いやすく作れたので無償でデータを公開します。STLのみならずCADデータもありますので気に食わなければ自分で編集してください。
※最大寸法は横233、高さ228です。よくある255の3Dプリンタで印刷可能です。
更新履歴
VER2:湿度計の位置を蓋側に変更しました。側面だと見にくいためです。ロゴも入れました。
ポイント説明
右側に1kgのフィラメントが入ります。
左側に200gのA型シリカゲルが入ります。
アリエクやAmazonでよく見かけるデジタル湿度計が取付可能です。
私の環境では十分な時間放置すれば湿度10%表示になります。
(湿度計用の穴が空いていないデータも入れてあります)
フィラメントリールの中心の穴にかける方式を採用しました。ベアリングを使用せずとも十分に滑らかに回転します。
メーカーによってフィラメントの穴寸法は様々ですが、大きいものから小さいものまで問題なくセットできる寸法に設計しています。
フタ部分は透明プラスチックを両面テープで貼り付けることで残量を確認できるようにしました。
透明板はアマゾンやホームセンターで数百円で売っていますが、多少の不透明度を許すのであればクリアファイルを切って貼り付けてもいいかもしれません。
両面テープは5mmを使用します。
(のぞき穴が空いていない蓋のデータも入れてあります)
蓋の周りにはパッキンをつけられます。
なくても問題なく使えますが、気密性を上げたい場合は付けると良いと思います。
なお、蓋を充填率(インフィル)100%で印刷することで重たくしています。特に固定機構はありませんが蓋の自重で十分な密閉が保てる設計です。
余計な固定機構をつけると面倒くさいのであえてなくしました。
充填率にもよりますが1セットで1kg使うので、余っている不用品のフィラメントを使うと良いでしょう。
寸法が大きく、かなり反りやすいので特殊なフィラメントの使用はオススメしません。ごくごく普通のPLAフィラメントを使用してください。
使用している部材の型番はZIPファイル内のテキストファイルに記載してありますので参考にしてください。
ダウンロード
追記:印刷のポイント
あまりにも低品質な印刷設定にすると湿度が下がらないことがわかりました。
つまりスカスカすぎると外から湿気が入ってきます。
- 壁面、上面、下面の総数は4以上にしてください。
- 外周・内周の印刷スペードを多少低めにするといいでしょう。
インフィルはグリッド15%がおすすめです。
失敗すると失うフィラメントが多いので、ちょっとだけ高画質目が良いです。時間がもったいないからと攻めるのはやめたほうがいい。